いちごみたいに甘酸っぱい君のアイ 〜序章〜

喧嘩、勃発

「やっと見つけた〜！！アンタの為に私の貴重な一時間、費やしたんだからね？」


「そっちこそ。やっと復活か？」



声の高さから考えると、中学３年位の男。


まあまあな年齢だな…。


私より年下なのに私よりも強いなんて噂が出てるなんて、そこそこ有能なんじゃない？



「わざわざ休止中なのにアンタの噂を聞いたから潰しに来たんだよ。今日で活動はおしまいにしてくれる？」


夏也「そんな事するわけないだろ。よく覚えとけよ。俺の名前は瀬賀夏也(ｾｶﾞﾅﾂﾔ）。胡蝶を潰すやつの名前だ。」


「ご丁寧に自己紹介なんてしてくれるなんて。胡蝶で〜す！本名は秘密で〜す。」


夏也「その喋り方、ほんとに噂通りだな。」


「へー。喋り方に噂なんてあるんだ。なんて噂？」


夏也「相手を煽るみたいに言葉を伸ばす喋り方。」