婚約者には愛する人ができたようです。捨てられた私を救ってくれたのはこのメガネでした。
「限りある資源を再利用できる術はないのでしょうか……」

「再利用……」
 リューディアの呟きに、ついエメレンスも考え込む。そして、彼女の隣で膝を折った。

「ねえ、ディア。採掘師のブルースって知ってるよね」

「はい、採掘師の中でも最年少。確か、レンと同い年くらいだったと記憶しております」

「そう。だからね、ボクたちわりと話をするんだけど。やっぱり、採掘師たちはこの仕事を一生続けることができるのか、ということを不安に思っているらしい」

「どういう意味でしょうか?」
 リューディアは小首を傾げる。

「今、ディアが言った通り。資源には限りがあるから、だよ。ここの魔宝石を採り尽くしてしまったら、自分たちの仕事が無くなってしまうのではないかって。毎日、そう思っているらしいんだ」

「そうなのですね」
 リューディアはクズ石を手の平に乗せて眺めていたが、手を傾けてそれをさらさらと落とす。
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