婚約者には愛する人ができたようです。捨てられた私を救ってくれたのはこのメガネでした。
「いや、ちょっと待て、おい、どういうことだ」
ここに一人。エメレンスの気持ちというものに気付いていなかった男が一人。もちろんそれはヘイデンなのだが。
「ヘイデン。とりあえず、その話は置いておきましょう。まずは、そう……、そうそう、そうよ。モーゼフ殿下のことよ。あの、フリートという女性とのことよ」
話を脱線させた原因を作ったイルメリが、それを本線へと無理矢理引き戻した。
「そうです。ですから、兄上があのフリートという女性と結婚をしたいと言い出すことが不自然なのです。向こうにいる、兄上の護衛からの情報によりますと、どうやら兄上の様子が非常におかしい、と」
今までの脱線した話が無かったかのように、エメレンスも淡々と語り出した。
「ああ、それはシオドリックも言っていたな。リューディアとの婚約を解消して、一月経った辺りから、様子がおかしいときがある、と。まあ、俺にとっては、リューディアと対面させたときから、おかしい奴だと思っていたが」
どうやらヘイデンもあの脱線した話を置いておくことができたようだが、さりげなく毒を吐いている。
ここに一人。エメレンスの気持ちというものに気付いていなかった男が一人。もちろんそれはヘイデンなのだが。
「ヘイデン。とりあえず、その話は置いておきましょう。まずは、そう……、そうそう、そうよ。モーゼフ殿下のことよ。あの、フリートという女性とのことよ」
話を脱線させた原因を作ったイルメリが、それを本線へと無理矢理引き戻した。
「そうです。ですから、兄上があのフリートという女性と結婚をしたいと言い出すことが不自然なのです。向こうにいる、兄上の護衛からの情報によりますと、どうやら兄上の様子が非常におかしい、と」
今までの脱線した話が無かったかのように、エメレンスも淡々と語り出した。
「ああ、それはシオドリックも言っていたな。リューディアとの婚約を解消して、一月経った辺りから、様子がおかしいときがある、と。まあ、俺にとっては、リューディアと対面させたときから、おかしい奴だと思っていたが」
どうやらヘイデンもあの脱線した話を置いておくことができたようだが、さりげなく毒を吐いている。