2度目の人生で世界を救おうとする話。後編
2.海
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青い空。青い海。
天気は快晴。
やって来ました、海!
「やっふぅー!」
「海だぁー!」
「あっち行こうぜ!」
一般の海水浴を楽しむ人々の中からうちの生徒の大変楽しそうな声が聞こえる。
海に着いて必要事項などを先生から聞き終えた生徒たちはもう自由に過ごしてもよかったので早速散り散りになって遊び始めていた。
さすが男子校生みんなパワフルで最初からエンジン全開で砂浜を走り回っている。
「わー!綺麗ー!」
姫巫女が花のような笑顔でキラキラとした海を見つめる。
そして他の生徒たちと同様に海に向かって走り出した。
「気持ちー!」
バシャバシャと浅瀬で水を蹴り上げながら楽しそうに姫巫女がはしゃいでいる。
姫巫女の格好は露出は少ないが、体のラインがはっきりとわかる可愛らしい水着だ。
誰が見ても美少女で可愛らしいのでうちの生徒以外からも熱い視線を集めていた。
「あの子可愛い」
「ちょっと声かけてみる?」
周りが姫巫女の可愛らしさに騒ついているのがわかる。