鳥籠公爵は二度目の初恋を逃がさない〜迷子のモフモフを見つけたら、公爵様に溺愛されました〜

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「わかる。僕だって気になる」

「わかりますか!」

 テーブルに手をついたシュエットが、身を乗り出して転移魔術についての考察を熱く語る。

 そんな彼女に負けず劣らずの知識で話についてくるエリオットに、彼女は不思議に思った。

 だって、おかしい。

 彼は、赤点大魔王のエリオットのはずだ。

 だというのに、特別カリキュラムで卒業したシュエットの話についてきている。

(でも、遠慮なく議論し合えるのは楽しい)

 学園を卒業してフクロウ百貨店の店主になってからは、こういう場から遠のいていた。
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