禁じられた恋はその胸にあふれだす
何を一人で、舞い上がっていたんだろう。

あの二人は、どう見たって、お似合いじゃないか。


「見て。スーパーで、買い物してきたの。」

「へえ。」

「悠真の好きなハンバーグ、今夜作るね。」

そう言って、栞さんは悠真君と手を繋いでいる。


ー 栞とは、何もないよ -


嘘つき。

私は、クルッと背中を向けると、切符を買う場所に向かった。

しばらくして、誰かが私の肩を掴んだ。

「一花。」

振り返ると、悠真君がいた。

「見ーつけた。」

そう言ってニコッと笑った悠真君。

「悠真君。」

人だかりの中、私は悠真君を抱きしめていた。
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