禁じられた恋はその胸にあふれだす
不倫の代償
ああ、悠真君。

やっぱり、私を見つけてくれたんだ。


そして私は、サーっと血の気が引いた。

悠真君の直ぐ後ろに、栞さんが立っていたからだ。

「栞さん!」

「えっ?」

悠真君も後ろを見て驚いた。

「先に帰ってろって、言ったのに。」

「そう言われて、はいそうですかと帰る馬鹿がいるの⁉」

栞さんの顔は、鬼の形相をしていた。

「また、あなたなの⁉」

「落ち着いて、栞。」

悠真君が栞さんをなだめる。

「今度は、私達の住む町まで来て!」

「栞。頼むから、落ち着いてくれ。」

「あなたなんて、いなくなればいいのに!」

栞さんは、エコバッグから買ったばかりの包丁を取り出して、箱を捨てた。
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