夜を越える熱
そう言うとエレベーターの中へ消えていく長い髪の後ろ姿を恭佑は黙って見送った。



─『何とかする』って一体あの藤崎部長相手にどうするつもりだよ。



腹の底から湧き上がる煮え切らない思い。


それを押し殺した。
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