溺愛の形・わがままな純愛・後日談(エピローグとプロローグ)
「ありがとうございます。
よろしくお願いいたします」

ユリアは再度、頭を下げた。
が、ケイレブは、すぐにユリアを抱き寄せた。

「なるほど、サリナス、
君も駆け引きがうまくなったな、
恩を着せて、動かすつもりだな。

わかった。君は友達だからな、
どうしてもと言うなら、一曲だけだ!」
かなり威嚇している。

「ケイレブ、君には、
いろいろと鍛えられたからな」
サリナス殿下は、
また、苦笑いをして答えた。

ケイレブはユリアを見て
「ユリアちゃん、嫌かもしれないけど、一曲だけ我慢してくれ。
ここで貸しを作っておけば、
フェンネル領には有利になるからな」

ユリアは微笑んで
「別に・・嫌だなんて。
とても光栄な事でございます」
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