彼の指定席


苛立ちを表現するかのように、寝転がっていたベッドの上で手足をバタバタさせる。



――♪♪~~♪♪~~



ベッドの脇のテーブルに置いていた携帯の着メロが鳴る。



「もしもしー?」


『あっ、茉莉? 今日休みなの?』



電話の相手は、高校時代からの親友・沙織だった。



「うん、休み」


『カラオケ行かない?』


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