彼の指定席


店の中は、耳を塞いでしまいたくなるくらいに賑やかだった。


ここが、彼の職場。

楽しそうだけど……。

店長っていう立場だから、いろいろ大変なんだろうな。



「ね、早速使おうよ、サービス券」



ゲームする気ゼロのあたしと沙織。

彼から貰ったサービス券を早速使う。


店の奥に設けられた軽食コーナーに行き、あたしはドリンクとポテトのサービス券を店員に渡した。



「あの……、これは?」


「えっ?」


< 30 / 85 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop