彼の指定席
店の中は、耳を塞いでしまいたくなるくらいに賑やかだった。
ここが、彼の職場。
楽しそうだけど……。
店長っていう立場だから、いろいろ大変なんだろうな。
「ね、早速使おうよ、サービス券」
ゲームする気ゼロのあたしと沙織。
彼から貰ったサービス券を早速使う。
店の奥に設けられた軽食コーナーに行き、あたしはドリンクとポテトのサービス券を店員に渡した。
「あの……、これは?」
「えっ?」
メニュー