Love Sweet December甘い甘い12月の恋
「ほら…
早く謝れよ──さくらさんの男に手を出して
すみませんでしたってさぁ…」


さくらは私の頭をグイグイと押さえつけて
土下座をさせようとする。


さすがにここまでされたら
私も黙ってられない…


もう──頭きた!!


「うるせぇな!!
黙って聞いてれば──調子に乗りやがって!
誰がいつ、てめぇの男に手ぇ出したか言ってみろよ!!」


普段なら、絶対こんな啖呵キることはないけれど…


言わないと腹の虫が収まらなかった。


「だっ──だから…このキスが証拠だって
言ってるでしょ?」


まさか私が言い返してくるとは思わなかったんだろう?


一瞬、さくらがたじろいだ。

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