Love Sweet December甘い甘い12月の恋
3分ほど待つと
裕也は息を切らしてコンビニに入ってきた。


「お待たせ!!行こうか!」


そう言って、裕也は手を差し出す…


一瞬、躊躇して
恐る恐る手を握る。


今朝……拓斗にも手──握られたっけ…



いかんいかん!!
もう……拓斗のことは考えないんだった…



「今日はどこ行くの?」


裕也の手をしっかりと握りしめながら
問いかける。


「さーて…どこでしょう?」


「何それ~!?
行き先くらい教えてよ!!」


「えー!?」


「ケチ……」


頬にプーッと空気を入れて
俯く…
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