俺様ヤンキーは溺愛王子
「大丈夫です。綺麗な家ですね。」
(ちょっと優しいかも?)
龍基が心配してくれるなんて思ってもいなかった。

龍基は相変わらず表情を変えなかったけど小さな声で言った。
「綺麗、、だけどな…。」
言葉をにごらせる。私はなぜか悲しそうな気がして話を逸らす。

「何しますか?」
「あぁそうだな。ちょっと出るぞ。何もねぇから。」
龍基はすぐに立ち上がり、また私の手をひく。
(えっ、今来たところなのに?)
びっくりしたけど反論せず私も立ち上がり、そのまま部屋から出る。
(龍基はやっぱりわからない。)
私はあきれて心の中でため息をついた。
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