俺様ヤンキーは溺愛王子
第3章

幼なじみは今日もモテモテです

次の日、学校について朝の準備をしていると教室がいきなり女の子たちの黄色い悲鳴に包まれた。
(ああ、またか。)
いつものことだけど流石にうんざりする。
入り口で女の子たちに囲まれてるのはふーくん。ふーくんはうちの中学校で1、2を争う人気者。

ふーくんは誰に対しても優しく、頼りになるから男の子の友達もたくさんいるし、女の子にはモテモテで朝、教室に入ってくるたびにああして囲まれてるんだ。

小学校の時からバレンタインの日なんか同級生だけでなく先輩や後輩、他校の女の子たちからもチョコレートをたくさん渡されていた。優しいふーくんは断れなくて数え切れないほどたくさんのチョコを持って帰ってたっけ。
ふーくんを好きな子はいっぱいいるけどそのふーくんはずっと付き合っている人がいない。
告白されても全部断っているそう。
なんでかは知らないけど何か考えがあってのことなんだと思う。
「おはよう。」
ふーくんはやっと抜け出せたみたいで挨拶をして私の横の席に座る。
そう、私の隣はふーくんなのだ。
私がふーくんと仲良くしてるからいじめられていたこともあるけど今はもういじめてくる人はいない。みんなが幼馴染だと知ったから。いつもいつもふーくんには助けてもらっていて本当に感謝している。
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