俺様ヤンキーは溺愛王子
言っているうちに恥ずかしくなって今度は私が目を逸らした。
すると、私のほおに大きな手が添えられた。

「今の、ほんとか?」
龍基くんは無理矢理、私の目線を上げる。
「こんなときに嘘なんかつきません、、!」
熱くて熱くてきっと顔も赤くなってる。
でも逃げるわけにいかない。龍基くんに私の気持ちが届くまでは何度でも言うって決めてるから。

少しの間無言が続き少し不安になって龍基くんを見ると今まで見たことがないような顔で愛しいものを見るように微笑んでいた。

「結菜、手紙なんかで伝えてごめんな。ちゃんと言うわ。
...俺は結菜のことが好きだ。誰よりもお前を思っている自信がある。
俺だけを見て欲しい。子供みたいで恥ずかしいってわかってる。
でも、お前が他のやつのものになるのは絶対に嫌なんだ。だから改めて付き合ってくれないか。」
龍基くんの言葉、一つ一つが胸に刺さって大きくなっていく。

私の答えはとっくに決まっていた。
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