エリート警察官の溺愛は甘く切ない
当の本人はどうなのだろう。

私は、ちらっと圭也さんを見た。

目が合って、圭也さんはにこっと笑ってくれた。

もしかして、このまま話が進んじゃう?


「紗良さん。一つ質問をしてもいいですか?」

「はい、どうぞ。」

圭也さんが、ニコニコしている。

何だろう。趣味の事かな。

「紗良さんは、子供が好きですか?」

一瞬、頭が真っ白になった。

子供?まあ、いつかは産みたいと思っているけれど。

「はい。好きだと思います。」

「よかった。」

圭也さんは、お茶をすすりながら、話を進める。

「紗良さんには、僕の跡継ぎを産んで貰いたい。」

「あ、跡継ぎ?」

今時、そんな言葉使う人いるの?

「あー、紗良さん。当家は代々、警視総監の家柄でね。」

「警視……総監……」

さすが!オーラが違うと思ったのは、そのせい⁉
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