エリート警察官の溺愛は甘く切ない
「ええっ!?」

『何、驚いてんの?そういう事してれば、子供できたって、おかしくないでしょ。』


頭の中が真っ白になった。

まさか、あのソファーでの事?


「ごめん、理良。また、連絡する。」

そう言って、電話を切った。

まさか、まさか、まさか!

私は、以前行った事のある、女医の産婦人科に行った。


妊娠検査薬と、内診を受けて、ドキドキで結果を待った。

「妊娠されていますね。」

「はああああ!」

心臓の鼓動が、全身に伝わってくる。

「エコーでは、まだ小さくて見えないのですが、妊娠検査薬で陽性です。」

「子供が……できたんですか。」

「ええ。間違いないでしょう。」


口を開けて、ポカーンとしてしまった。

私が、母親になる。

息を何度も飲んだ。
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