エリート警察官の溺愛は甘く切ない
それからの、先生の説明は、よく聞いてなかった。

また1か月後に、妊婦健診に来て下さいだけで。


そして、帰り道。

不思議な気持ちで、足元がふわふわした。

このお腹の中に、新しい命が宿っている。


「ふふふ。」

ニヤついたら、すれ違う人に可笑しな目で見られた。

圭也さんはどうせ、今日も帰りが遅いだろう。

メールで知らせておけばいいか。

「何て、入れようかな。」

笑っちゃあ、いけないんだけど。

笑みを隠せない。


【圭也さん。来年には、パパになるよ。】


送信ボタンを押して、ふふふと笑った。

その時、突然電話が鳴った。

圭也さんからだ。

「はい、圭也さん?」

『本当に?俺、父親になるの?』

圭也さんも、喜んでくれている。
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