エリート警察官の溺愛は甘く切ない
私は、流産してから1か月後。

産婦人科に行ってみた。

「もうそろそろ、いい頃でしょう。」

「本当ですか?」

「ええ。月経もそろそろ来る頃ですし。赤ちゃん、早く欲しいですもんね。」

「はい!」

私は、足取り軽く家に帰って来た。


「今日は、圭也さんに迫ってみようかな。なーんて。キャー!」

勝手に盛り上がって、ハタと気づいた。

テーブルの上に、圭也さんのお弁当が置いてある。

「忘れて行ったの?」

あちゃー!と、なりながら私は、お弁当を持って、警察署に向かった。


自転車でスイスイと進んでいく。

警察署までは、距離はあるけれど、全く疲れない。

「今度は、男の子かな。女の子かな。」

まだできてもいないのに、赤ちゃんの事を考えてしまう。

「ふっふふん。」

今日の私は、機嫌がいい。

爽快な気持ちで、警察署に着いた。
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