エリート警察官の溺愛は甘く切ない
「じゃあ、俺達仕事があるから。」

圭也さんは、佐藤さんの腕を掴んで、行こうとした。

その腕の掴み方、私にはしない。

私は、思わず圭也さんから、目を反らした。


「紗良。旦那、いつもああなのか?」

優がこっそり聞いてくる。

「ううん。」

本当は分からない。

もしかしたら、いつも佐藤さんにああいう事してるのかも。

余計、不安になる。


この前の夜、圭也さんは私に、嫉妬しなくていいって言ったけれど。

どうしても、嫉妬してしまう。

圭也さんが、好きだから。


すると、優が圭也さんを振り向かせた。

「あんたさ、紗良の気持ち、考えた事あんの?」

「……いつも考えているけれど?」

圭也さんは、真っすぐに答えてくれた。

「だったら、その態度はまずいんじゃないの?」
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