エリート警察官の溺愛は甘く切ない
「態度?」

「部下の腕掴んじゃって。それじゃあ、紗良だって傷つくよ。」

圭也さんは、私を見たけれど、やっぱり圭也さんの事が見れない。


「紗良、これは……」

「はいはい。言い訳しない。」

優が圭也さんの手を放した。

「上司と部下だって言ってたけれど、そういうとこ、ただの上司と部下に見えないんだよね。」

圭也さんは困った顔をしている。

佐藤さんは、一人嬉しがっているけれど。

「普段も、こういう事してんの?」

「はい!」

優が聞くと、佐藤さんが嬉しそうに答えた。

「あっ、そう。じゃあ、浮気。」

「浮気⁉」

圭也さんは、増々困った顔をしている。

「浮気じゃないよ。」

「じゃあ、下心か?」

「はあ?」

優と圭也さんの言い争いが続く。

ここで言い争っても、埒が明かない。
< 77 / 90 >

この作品をシェア

pagetop