エリート警察官の溺愛は甘く切ない
私は、二人の間に入った。

「この話は、ここまで。圭也さん、行って。」

「紗良。」

「大丈夫だから。優の事は任せて。」

圭也さんはうんと頷くと、佐藤さんと一緒に行ってしまった。


「紗良はあれを見て、何とも思わないのかよ。」

優は、悔しそうだ。

「そりゃあ、少しは嫉妬するよ。でも、仕事の仲間だし。」

「そうやって、物分かりのいい振りしてんだ。」

優に言われて、胸がズキッした。

「そんなんじゃないよ。」


私だって、佐藤さんのポジション、羨ましいよ。

仕事中、ずっと一緒にいて。

でも、それも仕事だもん。

仕方ないよ。


「じゃあね、優。また。」

「おい、紗良。」

優は一体、何をしたかったんだろう。

結婚した私を心配してくれているのは、嬉しいけれど。

ちょっと、言い過ぎじゃない?
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