命の玉
もう眩しく光ってないけど、光を放っているように見える。
私は、磁石がくっつくみたいにその美しい女の人のところへ近づく。
女の人が口を開いた。
「あなた、妹さんを探してる?」
なんで知ってるの?この人は何者?
お母さん、知らない人についていったり、言うことを聞いたりするのは危ないって言ってたっけ。
     ちょっと怖いな。
でも、もしかしたらこの人、りさの居場所を知っているかも!
「は、はい!探しています!妹の、妹の居場所、知りませんか??」
私は思い切って聞いてみた。
「知ってるわ。ねえ、妹さんにあいたい?」
この人、りさの居場所を知っているの?
私はうなずく。
「わかったわ。じゃあ、妹さんにあわせてあげる。でも、、、」
でも、、、、、?
「妹さんにあいたければ、この街の心霊スポットにある、❝ 命の玉 ❞ をとってきて頂戴。命の玉はこの街のすべての心霊スポットにあるわ。」
命の玉、、、?私はそれを探しに心霊スポットへ行けばいいの?そしたらりさにあえる?
でも、心霊スポットの場所も知らないし、どうしたら見つかるのかもわかんない。
「あの、、、、、、」

いない。いつの間にいなくなったの?
いなくなるときは光らないらしい。
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