束縛彼氏からの甘い溺愛
私は如月葉月(きさらぎはづき)

趣味は読書という地味な性格。

でも、そんな私には彼氏がいる。

教室の端を見ると、机に突っ伏して寝ている影が見えた。

速水(はやみ)、起きろよ!」

そう笑われながら男子に絡まれている彼の名前は、速水蓮(はやみれん)

たまに名前にあってないと言われているが、私はぴったりだと思う。

そんなことを考えていると。

「お~い、彼女~。彼氏起こせよ~」

そう男子たちに言われる。

仕方なく蓮に近づいて、頭を触る。

「蓮、起きて?」

すると、蓮は私の手を掴むと引っ張ってくる。

そして抱きしめてきてから言う。

「おはよ」

耳元で言われて、くすぐったい。

「おい、お前ら俺らの事見えてないだろ!」

「もちろん」

そう蓮が返している。

ふふっ。

私がそう笑うと、男子みんながこっちを向いてくる。

ん?

どうしたんだろう?

「はぁ、なんで笑うかなぁ」

蓮はそう言った。
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