離縁するつもりが、極上御曹司はお見合い妻を逃がさない
「はい。一日一日を大切に生きること。助けてくれる周りの人たちに感謝すること。彼らはなにも考えずともそれができるんです」


あおぞら教室の生徒たちの顔を思い浮かべながら話す。


「つらい治療を拒否してドクターたちを困らせることはあります。でも、ドクターたちも彼らの頑張りには脱帽していて、心を鬼にして治療をしています。『先生なんて嫌い』と漏らす子もいますけど、内心は信頼しているんですよ」


院内学級に通うのは、基本二週間以上入院している子たちばかり。
中には治癒の見込みが立たない子もいる。

そんなストレスフルな生活を送りながら学んでいるのだから、愚痴のひとつやふたつ出るのは当然だ。

それを受け止めるのが私たちの仕事だと思っている。


「そうですか。竹内さん、やりがいのある仕事をしてるんですね」

「はい。私のほうがついていくので精いっぱいで」


まずい。
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