離縁するつもりが、極上御曹司はお見合い妻を逃がさない
「はい」と言いつつ、帰りがけに最低でも一週間は退院が先になると聞いてしまった私は、胸が痛んだ。
これまでも思い通りにならないことだらけで必死に歯を食いしばって耐えてきたのに、たったひとつの願いすら叶わないなんて。
命が一番大切だとわかってはいるけれど、悔しいに違いない。
「蛍。食べないと、俺が全部食べるぞ」
真奈香ちゃんのことを考えていたら、手が止まっていた。
それを指摘する彼はおどけて言う。
「あっ、ダメです。このふかひれ食べたら、お肌ぷるっぷるになりそう」
「それじゃあ、触らせてな」
――ゴホッ。
「大丈夫か?」
病院でまつげを取ってもらったときの、妙に色気漂う彼の表情を思い出してむせてしまった。
「だ、大丈夫です。変なこと言わないでください」
「変なことかな? 男が女に触れたいと思うのは自然じゃない?」
これまでも思い通りにならないことだらけで必死に歯を食いしばって耐えてきたのに、たったひとつの願いすら叶わないなんて。
命が一番大切だとわかってはいるけれど、悔しいに違いない。
「蛍。食べないと、俺が全部食べるぞ」
真奈香ちゃんのことを考えていたら、手が止まっていた。
それを指摘する彼はおどけて言う。
「あっ、ダメです。このふかひれ食べたら、お肌ぷるっぷるになりそう」
「それじゃあ、触らせてな」
――ゴホッ。
「大丈夫か?」
病院でまつげを取ってもらったときの、妙に色気漂う彼の表情を思い出してむせてしまった。
「だ、大丈夫です。変なこと言わないでください」
「変なことかな? 男が女に触れたいと思うのは自然じゃない?」