エリート官僚は政略妻に淫らな純愛を隠せない~離婚予定でしたが、今日から夫婦をはじめます~
ただそう決めても、母の見舞いと実家の手伝いの合間の仕事探しは難しい。

自分なりに探してみたものの、なかなか希望のものが見つからない。

特に仕事に関しては、社会人経験の少なさがネックになっていた。

困り果てて親友の瀬奈に相談したところ、何社か募集中の会社に心当たりがあるから、相談に乗ると言って貰った。

その件で、本来は明日瀬奈と会う約束だったのだけれど、予定を変更しなくてはならなくなった。

(一哉さんと先に会って、それから瀬奈のところに行く方がいいよね)

ベッドに入ってからもあれこれ考えてしまいなかなか寝付けなくて困ったが、朝になるとすぐに一哉に連絡をした。

父がいる家では肝心な話が出来ないので、外で会うことにする。

場所は、瀬奈のクライアントがオープンした新しいカフェ。北欧風のインテリアで纏められた、居心地の良い店だ。

一度お茶をしに来て以来気に入って、母の見舞いの帰りなどにときどき寄っている。スタッフとも顔見知りになった。

目立ちづらい奥の席を確保して貰い、一哉を待つ。

彼は約束している午前十時より五分前に到着した。
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