エリート官僚は政略妻に淫らな純愛を隠せない~離婚予定でしたが、今日から夫婦をはじめます~
(一哉さんは私を必要としてくれている。もちろん私も……)

幸せで一哉と微笑み合い、当たり前のように顔を寄せてキスを交わす。

「大好き、一哉さん」

「俺の方が想ってる。昔も今も」

「それはないから。私の方が好き」

「今日は随分負けず嫌いだな」

一哉はくすっと笑ってから澄夏の体を抱き上げた。

「じゃあ俺がどれだけ妻を愛しているから教えてやる」

彼は長い脚で寝室に向かう。澄夏はうっとりと夫を見上げた。

ベッドに降ろされた後は、待ちきれないように彼に腕を伸ばし抱き合う。

翌日は休みだったので夫婦の夜はいつまでも更けなかった。
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