幼馴染は分からない【完】
次の日、泣き腫らしてしまった目で登校する。
珍しく私が来る前に、かけるが来て着席していた。
いつも時間ギリギリにくるのに珍しい。
「つむぎちゃん、昨日先帰ってごめん。大丈夫だった?」
少ししょんぼりした様子のかける。
「また、更に嫌われちゃった。」
朝の教室で、泣きそうになるのをグッと堪える。
昨日は結局、れんに更に嫌われてしまったことに落ち込み、一人で部屋で泣いてしまった。
「つむぎちゃん、少し時間がある?」
「うん。」
ホームルームまでは、まだ少し時間があった。
かけるの後をついて行くと、体育館の裏についた。
朝練終わりの人たちが、体育館から出て行くのが見える。