初めての恋ー孤独な私を見つけてくれたー
数日後、突然思わぬ形でネックレスが見つかった。
ここは社員が安らげるようにカフェスペースがあり結構広い。
「麗華さん素敵なネックレスですね。どうしたんですか?
いつもと違ってかわいいデザインですよね」取り巻きの一人が大きな声を上げた。
何故かそのネックレスのことが気になってしまった。「フラワーのモチーフですよね。その石も素敵ですね?その石って何ですか?凄くきれいですよね。」
「フラワー... ...」柚歩は話の内容に驚愕した。柚歩は確信したが、自分から言い出す勇気がなかった。
そこに副社長がやってきた。
「かわいいネックレスだね。でも、そのモチーフに似たデザイン見たことあるよ。僕の友人がジュエリー関係なんだけど、僕の友人がデザインしたものに似ている気がするけどな...実物は見たことないんだけど、データーで見せてもらったことあるけど、あれは僕の友達が彼女の為に作ったものだから...世界で一つしかないんだよ」

副社長は、この会社の御曹司で顔も性格もいいためもてる。

麗華の顔が一瞬で青ざめた。副社長はそれだけ言うと秘書と一緒にその場を去った。
「小柳さん、麗華さんのネックレス凄く素敵なんですって、見に行きましょうよ」

副社長と入れ違いで要がやってくる。要の手を取って要と同じ営業事務の女の子がやってきた。
「麗華さん、本当に素敵なネックレスですね。プレゼントですか?見せてください」
 その営業事務の女の子は麗華に声をかけた。
「あ、そうなの?素敵でしょ」麗華は少しおどおどしながらその事務の女の子に向かっていった。
 その時、突然要が声をあげた。「あれ、そのネックレス見たことあるんだけど... ...それって葉山のじゃないんですか?」「え?」柚歩は声の聞こえる方に顔を向けた。
「なに言ってるんですか、こんなかわいいの死神さんのわけないじゃないですか?」
 柚歩の姿はちょうど死角になっていたのか彼女たちからは見えない位置だった。
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