初めての恋ー孤独な私を見つけてくれたー
「...あの、私わからないんです。でも、あの高校生だった時、本当にドキドキして話したんです。あの時は私は母を亡くしてどうしたらいいのかわからなかった。でも、琉生さんに会って、初めてあった人にはなかなか離せないのになぜか琉生さんと話すことができて嬉しかったんです。再会して琉生さんと会って話すことによってなんだかわからないけどドキドキしてこんな気持ち初めてで戸惑っています」「ゆっくりでいいから話して...」琉生に見つめられて柚歩は小さくうなづいて話し出した。

「私、琉生さんのこと特別に思っています。こんな曖昧な言い方しかできなくてごめんなさい...」
「ありがとう。これからはお互いのことを知っていこう」
「お互いのこと...」「柚は俺のことをもっとわかって欲しい。俺は柚のことをもっと知りたいと思っている」柚歩は琉生を見て大きく頷きながら涙を流した。

「もう、柚を誤解させるようなことしたくはない。親にも、優海にもきちんと自分の気持ち話すよ」琉生はそういうと、柚歩のほほを優しく包んで、唇を合わせた。

柚歩は驚いていたが、拒否する気持ちはわかなかった。
「ご...ごめん...。柚があまりのも可愛くて触れたくなってしまったんだ。びっくりさせてごめんね...」

「い、いえ。びっくりしたけど嫌な気持ちはなかったです」柚歩は自分のほほが赤くなっていくのを感じていた。
琉生はその様子を見てクシャっと笑った。

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