魔女のガールズトーク・わがままな純愛(おまけの小話)
「一般的には、魔女は自己中だから、まっしぐらで、すぐ押し倒すけどさ・・・
ユリア様はクォーターだからなぁ。
奥ゆかしいというか・・
奥手というか・・次期領主だからか
恋愛する事に慣れていないし。
そもそも、結婚を考えていなかったからね。

先の事なんか、いろいろ考えちゃうと、縛れないのかも」

「むーーーんん」
ケイレブは、オオカミのような
うなり声をあげた。

レリアはドレスの胸から、
小さくて細長いガラスの小瓶を
取り出した。

中には、濃い緑色の液体が入っている。
「緑の小瓶・・ケイレブにあげる」
レリアはフヘッと、
いたずらめいた笑いをした。

指先で、ゆらゆらと緑の液体を揺らし
「恋人との夜を、楽しむのならね」

レリアは意味深に続けた。
「ユリア様は、一応、魔女の血がはいっているのだから、
この1/4の分量で効くと思うよ」
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