秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
「アズフィール様、これを」
 私はアズフィール様に、これから行う禊で身につけるローブを両手で差し出した。
「ああ、ありがとう」
 片手でローブを受け取るアズフィール様に、励ましの言葉をかける。
「儀式が滞りなく終わりますように。長丁場だけれど、頑張ってね」
「メイサ。儀式が無事に終わるよう、君からの加護を俺に分け与えてくれ」
 アズフィール様に返された謎の台詞に首をかしげる。直後、アズフィール様が空いた方の腕を私の腰に回したかと思えば、キュッと抱き寄せられる。
「あっ?」
 アズフィール様の逞しい胸に顔を埋める恰好になって、彼の温もりと香りに包まれる。
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