秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
俺が他者……それも女性に対し、これほどの激情を覚えるなど予想外のこと。綺麗なだけではない劣情は、彼女が教えてくれた初めての感情だった。彼女と出会わなければ、きっと俺は我が身を焼くような焦燥を知らぬまま生涯を終えていたに違いない。
ただし俺が彼女を求めるのは、決して肉欲を満たしたいがためではない。体を繋げることよりももっと、俺には欲しいものがある。
俺だけに微笑んで欲しい。俺だけに声を聞かせて欲しい。俺だけにその心を寄せて欲しい。
欲深い俺は、体よりももっと得難い彼女の心を望んでいるのだ。
強引な自覚はあった。しかし、理性など容易く凌駕してしまうくらい強く熱い想いが胸を占め、気づけば本能の求めるまま彼女の逃げ道を塞いでいた。
俺が『君の治癒能力は実に得難い。君はあの能力を秘したいのだろう? 秘しておきたいならば、俺の専属女官になるしか道はない』と伝えたら、彼女はキッと俺を睨めつけた。暗褐色の瞳に映る俺の姿を目にして、震えるような歓喜が全身を巡った。
ただし俺が彼女を求めるのは、決して肉欲を満たしたいがためではない。体を繋げることよりももっと、俺には欲しいものがある。
俺だけに微笑んで欲しい。俺だけに声を聞かせて欲しい。俺だけにその心を寄せて欲しい。
欲深い俺は、体よりももっと得難い彼女の心を望んでいるのだ。
強引な自覚はあった。しかし、理性など容易く凌駕してしまうくらい強く熱い想いが胸を占め、気づけば本能の求めるまま彼女の逃げ道を塞いでいた。
俺が『君の治癒能力は実に得難い。君はあの能力を秘したいのだろう? 秘しておきたいならば、俺の専属女官になるしか道はない』と伝えたら、彼女はキッと俺を睨めつけた。暗褐色の瞳に映る俺の姿を目にして、震えるような歓喜が全身を巡った。