BeAST




『恋愛って僕らからしたらどす黒くて、手を伸ばしづらいものだけど、きっといつかその時が来た時、好きって思える人に出会えた時、そんなに悪くないって思えるのかもしれない』


恋愛に、無理に向き合わなくていい。


自分の感情を素直に。


欲情じゃなく、愛情を。


俺にはまだ分からない。

やっと、人を偏見なしに見ることができるようになった。

そんな人間が、人を信じるよりもレベルの高い人を愛するということができるわけが無い。


家族愛ではなく、ただひとりを愛するということを。


《 なんでお前なんだ 》


ガツンッと頭に痛みが走る。


「……ぅ"……」


《 お前は誰にも愛されない 》


『僕はひおを愛してる。大丈夫』


《 許さない 》


「……はっ、ぁ」



気持ち悪い
気持ち悪い
気持ち悪い


考えるな。

俺がここにいるのは、そんなこと、考える為じゃないだろ。



何が、悪くない、だ。



個室に駆け込んで、昼に食ったもの全部吐き出す。


アイツと離れている時間が長すぎたのか。

久しぶりだ。


こんなの。



嗚咽が止まらない。

もう何も胃には残っていないのに。



気持ち悪い


自分が。



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