7日後の約束は〇〇…秘密を抱えた2人の奇跡の恋物語…
「ママ、僕達家族に見えるのかな? 」
キョンとして凛太朗が言った。
「…見えるんじゃない? …みんな家族と一緒にきているから…」
ちょっと冷めた様に聖龍が言った。
「うん、そうだね。でも、おじちゃんの事カッコいいって言っているね。ママの事も綺麗って言っているよ」
「…ママはずっと綺麗だもん…」
喜んでいる凜太郎に対して、聖龍はどこか冷めている。
そんな2人を見ていると、奏弥はやはり聖龍は翔次にそっくりだと思った。
病気で臥せっている奏弥に、翔次はいつも気を使っていた。
学校を休んで家にいると、翔次が学校から帰って来るとおやつを部屋に運んでくれたり、授業が遅れないようにと習ったところを教えてくれたりしていた。
いつの頃からか、翔次はシレっと冷めた言い方しかしなくなり奏弥とも距離を置くようになっていった。
奏弥は自分のせいだとずっと思っていた。
それ故に、翔次が海外へ逃げるように行ってしまっても探し出して追いかけていたのだ。
翔次に幸せになってほしくて…。
お弁当を食べてからも歩いて他の場所も見て回った。
途中にあった小さな遊園地では、ゴーカートに乗りたいと凛太朗が言い出して奏弥が乗せた。
聖龍は乗りたくないと言って乗らなかったが、電車に乗っていた。
急遽決まった出掛けだったがお弁当を持って、とても楽しい1日をすごせた凜太郎と聖龍。
「おじちゃんの家に行きたい…」
金奈駅に着いた時に聖龍が、奏弥の手を掴んで行った。
「いいよ、でも今からだと帰りが遅くなっちゃうよ」
駅の時計は18時を指していた。
駅について夕食をどこかで食べて帰ろうかと、電車の中で話していたが、凛太郎が疲れてしまいあまり食欲がないと言っていて、それなら何か買って帰ろうかと話していた所だった。
「おじちゃんの家に泊りたい…」
上目使いで見上げた聖龍は、ちょと拗ねているようにも見えるが、どこか奏弥に甘えたがっているようにも見えた。
「そっか、泊りたいのか。それなら、一度家に帰ってお泊りの用意を持ってこないといけないな」
「うん…」
聖龍は凜をみて、いでしょう? と目で訴えていた。
とりあえず凜の家へと歩いて行く事にした。