7日後の約束は〇〇…秘密を抱えた2人の奇跡の恋物語…

 資料を見ただけでそんな事まで分かるなんて…。
 信じられないような…信じられるような…。
 でも最後に本当に殺されるなら…私の幸せはその先にはないのだから、今だけなら幸せと言う時間を堪能しても許されるかもしれない。

「あの…」

 ゆっくりと視線を上げて、凛は翔次を見つめた…。

「貴方を殺してしまったら、私はきっと逮捕されて犯罪者になってしまいます。そうしたら、女性としての幸せなんて手に入れる事はできません。なので…今だけ、女性としての幸せを味合わせて頂けますか? 」

 見つめている凜がほんのりと赤くなった。
 
 そんな凜を見ると、翔次は胸がキュンとなりとても可愛く思えた。

「いいよ。僕で良かったら…凛さんに全て捧げるから。…だから…凜さんも、僕に全てを捧げてくれる? 」

 ふわりと、翔次の両手が凜の頬を包み込んだ。

 包み込まれた両手から、翔次の暖かさが伝わって来て、凛の目が潤んだ。

「…今夜だけ、全てを忘れて下さい。そして、私を受け入れて下さい」
 
 スッと凜の頬に涙が伝った…。

「いいよ…凜さんも、僕の事を全て受け入れて下さい」
「はい…」

 ゆっくりとお互いの唇が引き寄せられてゆき重なった…。

 重なった唇から伝わるエネルギーが胸を高鳴らせる。
 探るようなキスからついばむキスになり、離れる事を惜しむくらい求めあってゆく…。

 スルっと翔次が凜の口の中に入って来て、口の中全体を犯してゆく…。

 唇が離れると、凜はちょっと恥ずかしそうに視線を落とした。
 そんな凜をひょいと抱きかかえて、翔次はそのまま自分の部屋へと連れて行った。

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