美しすぎる魔王様に助けられて異世界で偽装結婚? でも美容師としても働きますよ。
「なぜって…それは決まっているではないか、そなたを元の世界に帰したくないからだ。」
「しかし、エディー様、こんなことをしては、魔王様に何と言われるか…」
すると、エディーは大きく首を横に振った。
「これは、私自身の為だけではないのだ…吸血鬼族の為でもある。私たち吸血鬼族は昔から戦いを好まない…そのために魔界の中でも、辺境の地に追いやられてしまったのだ。かつての美しい城も攻め込まれて、乗っ取られてしまっているありさまだ。」
「それが私と、どう関係があるのですか。」
「真由、そなたはリュウグウフラワーに選ばれし者だ。そなたは守られし者でもある。その力で吸血鬼族を救って欲しいのだ…それに俺は真由を好きになっていたようだ。」