最後の夏をもう一度


三文という、とても短い手紙だった。


手紙に俺の涙が落ちる。


だけど、手紙には俺の涙以外の涙が染み付いていた。


沙織の涙。



夏祭りの間という短い時間。


たとえ、短い時間であってもずっと覚えていよう



俺は胸に誓った。
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