嘘つきは恋のはじまり✗ 恋の終わり???

間に合わなかった



深瀬も泣きたいのかもしれないのに

私が先に泣いた



ごめん

深瀬の方が辛いのに…



カノジョと別れて

私にいろいろ言われて



私には関係のいない事なのに

深瀬を責めるようなことを言ってしまった



バカだ、私



昨日帰ればよかった

深瀬に会いたいなんて思わなきゃよかった

深瀬に再会しなきゃよかった



「帰る…

帰るし…もぉ会わない…

ごめん…ごめんなさい…」



自分の気持ちが

自分の言ったことが

自分自身が

全部恥ずかしい



子供っぽい、私



深瀬
どぉ思ったかな?

あきれたよね



酷いことしてるのに
まだ深瀬に嫌われたくないと思ってる自分も

醜い
最低だ



「草薙…待って…

オレの気持ち…
今のオレの気持ち言ってもいい?

オレが今何を考えてるか…

草薙が知りたくなかったら言わないけど…」



涙に混じって
深瀬の落ち着いた声が聞こえた



深瀬はいつも何を考えてるかわからない



優しいからいつも相手を優先する

優しいから人を傷付けない言葉を選んでる

優しいから私のことも好きって言ってくれる



こんな私のこと心配してくれて

私がひとりだからか相手してくれて

私が嫌なこと言っても怒らない



ホントの深瀬は

何を考えてるのか
何を思ってるのか



「…知りたい…

深瀬、何考えてるか
ぜんぜんわかんなくて…

関係ない私には
言いたくないかもしれないけど…

深瀬、時々辛そうな顔するし…

それ見ると私も…
私も辛くなって…

ホントはカノジョと別れたこと
後悔してるのかな…って思って
さっき、あんなこと言って…ごめんなさい

深瀬の…
深瀬のホントの気持ち、教えてほしい」



「草薙に
また嫌われるかもしれないけど、いい?」



「うん…
たぶん…きっと…嫌いになんかならない」



「ホントに?」



「うん…」



「まぁ、もぉ嫌われてるかもしれないけど…

もっと嫌いになったら
オレのこと、ぶっていいから…

わかんないか…オレの気持ち

まだ、伝わってないか…
オレ、結構気持ち伝えてるんだけどな
草薙に…

オレの今考えてる事は
すごい単純なことで…
でも難しいことかも…


目の前で泣いてる草薙を
抱きしめたいな…って思ってる」



え…

私…?



さっきまで電話で話してた
元カノのことじゃなくて?



「嘘…嘘だ…」



「嘘じゃないよ

大切な人が辛そうにしてたら…
好きな人が目の前で泣いてたら…
誰でもそぉ思うよ

単純なことなのに
難しい

草薙に嫌われたくないから…」



「わかんない…わかんないよ

なんで…なんで私なの?

深瀬のこと、傷付けてばっかりなのに…

深瀬、優しいから
私に嘘ついてる」



「嘘じゃないよ

嘘じゃなかったら
ホントに抱きしめていい?」



なんで…?

ホントに言ってるの?



また傷付くかもしれないよ

また私、嘘つくかもしれないよ



また…

また…



同じことの繰り返しかもしれない



「草薙が答えないなら
抱きしめるけど…
嫌だったら振り払っていいよ」



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