嘘つきは恋のはじまり✗ 恋の終わり???
「はーちゃん、ボーッとしてるね
まだアイツのこと考えてんの?」
「んー…?
葵、日焼けしたね」
「今頃何言ってんの?
毎日部活だったんで…」
「ハハハ…葵、ここ日焼けの跡ついてる!
カッコ悪!」
サッカーのユニホームの跡が
クッキリついてた
「はーちゃん、ひど!」
「ごめん、ごめん…」
「どーしたら、カッコイイ?
髪切ろっかな…どんなのが好き?
はーちゃんは」
「んー…」
髪を切った涼が頭に浮かんだ
ドキン…
まだドキドキするんだ
私
「ちょっと前髪伸ばした方がいいかな?
オシャレな美容院とか行こうかな…」
「葵は、そのままでいいよ
いつものとこで切ってもらいな」
「えー
だって保育園の時から同じ店で同じ髪型だよ」
「うん
似合ってるよ」
「ひど!はーちゃんオレに興味ないだろ」
「どーしたの?そんな色気付いて
葵、夏休みの間にカノジョできた?」
髪型は同じでも
伸びた背、広くなった肩
声だって違う
葵は保育園の時とぜんぜん違うよ
好きな子もできて当たり前か…
「カノジョなんていねーし!
夏休みなんて
ぜんぜん楽しくなかった
毎日部活だったし
はーちゃん元気ないし
オレのことなんか相手してくれないし」
「ごめん、ごめん…
勉強忙しくて…」
自分のことで
涼のことで
精一杯だった
葵がこんなに日焼けしてるのも
気付いてなかった
「葵、好きな子いるって言ってたよね?
髪型、その子に聞いてみたら?
どんなのが好きなのか
自分で聞けなかったら
友達に聞いてもらいなよ!」
「もぉいいわ
はーちゃんに聞いてもムダだった
明日も学校だし寝るわ
ダリー…」
「葵、おやすみ」
反抗期かな?
優しかったり心配してくれたり
ウザがられたり
「あ、明日も起こしてね!
6時15分ね!」
「はい、はい…」
「おやすみ、はーちゃん」
ちゃんと起きないクセに
姉を目覚まし代わりに使うな!
葵と私は姉弟だから
ケンカしてもいつもこんなカンジ
涼とは
また前みたいになれないのかな?
前みたい…って
いつ?
もぉ付き合うことはできなくても
せめて、付き合う前みたいに…
始業式は目も合わなかった
無理か