君の為なら死んでも構わなかった
 ライトはアメリカへ行った。
私はライトのボストンバックにこっそり手作りのお守りをいれた。
小さな巾着を作って中に紙をいれた
【優勝しますように】
【怪我をしませんように】
【笑顔で帰国しますように】

1人でアメリカか、すごいなと私は思っていた。私ならプレッシャーに押し潰されて、震えてるだろう。


「リカ?海行こうか?」
「海?私、海行った事ない」
「じゃあ決定!明日は?」
「明日?」
「うん、夏休みはあっとゆうまだよ
お祭りもあるし、たくさん色々しないと、俺は最後の夏休みだから、満喫したいんだ」
「そっかアキラは高校最後の夏休みだね。満喫しないとね」
「よし、じゃあ今日は早く帰って
支度してください。朝5時に車で迎えに行くから」
「え?車?」
「俺、4月生まれだから
車、親父から送られてきてるんだ。
育児放棄の代わりにな」
「そうなんだ。分かったじゃあ
もう帰る!支度するね」

私は自転車でアキラの家から帰った
ライトがどうしてるかな?と考えながら

「おばあちゃん。明日、海に行ってくる、アキラの事だから泊まりに、なると思う」
「そうかい。アキラとなら心配ないね?ライトくんは?」
「もう、アメリカに行ったよ!」
「そうかい、ライトくんはすごいねえ」
「うん、ライト頑張ってる」
「リカ、水着忘れるんじゃないよ」
「あ、うん」

私は急いで支度を始めたけど、
海に行った事がないから
何を持って行けばいいかわからない
旅行に行く道具プラス水着とタオルと
サンダルかな?
私は急いでバックに荷物を詰め
お風呂に入って、ベッドに入ったけど
眠れない。初めての海、初めてのアキラと旅行、緊張で眠れない。
家にいる時は薬を飲みたくないんだけどな。
でも私は薬を飲んだ、最近飲み過ぎな気がする。次、薬をもらいにいくまで
薬もつかな?
私は、薬を二錠飲んだ。海の事を考えながら眠くなった。

目覚ましがなり
四時半!急がないとあと30分
私はコーヒーを淹れて。
朝の分の薬を飲んで、おばあちゃんの
手作りのチョコチップクッキーを食べた。朝ご飯はいつもこれ。
[もうすぐ着くよ]

アキラから、連絡があり
[うん、わかった]と返信して
急いで外に出た。
アキラが買ってくれたワンピースを着て。
「おはよう、アキラ」
「お。ショートにワンピやっぱり
可愛いじゃん」
「そうかな?」
私はすごく嬉しかった、
「リカ荷物」
「あ、はいコレ」
アキラは車に荷物を入れた
とゆうか、車、これは、なんだっけ?
とにかく、家が買えちゃうくらいの
高いやつなんじゃ
「アキラ?この車?」
「あー、親父のお下がりだからな」
「いや、お下がりっていっても」
「ちょっと引くよな?この年で
フェラーリって」
「あーフェラーリね、とにかくわかんないけど高い車だね」
と、私はポカンとしていた。
「まあまあ、乗って」
「お邪魔します!私、人生で自分が
フェラーリに乗る日があるなんて
思わなかったよ」
「まあな、俺も、まさかフェラーリ
が来るとはおもわなかったよ。
まあ、とにかく海に出発!」
私はなんだか。自分の今までの生活からかけ離れすぎて、すごーい!とか、
素敵ー!とかじゃなく、なんだか、
現実なのかわからなくなっていた。
モデルの彼氏がフェラーリを運転していて、私は助手席に乗ってる。
毎日古い自転車に乗ってる私が、
「リカ?大丈夫?」
「あ、いや、なんか、現実が夢かよくわかんなくて」
「何言ってんだよ、いつもの俺だよ
アキラだよ?」
「うん、アキラなんだけど、アキラはやっぱりレベルが違うなって
私と住む世界が違うなって」
「はあ?同じ高校で俺の彼女でしょ?」
「うん、そうなんだけど。やっぱり
アキラが私の彼氏なんて、信じられと
改めて実感中」
「何言ってんだよ。俺が買ったワンピ来て」
「そうだよね!なんか圧倒されちゃって」


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