聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース




6月下旬。梅雨真っ只中の休息日。先輩たちと買い物に行く日を迎えた。

授業の後、1度家に戻って昼食を取り、デパートへ向かったのだけれど──。



「へぇ〜、滝田先輩の後輩なんだ」

「はい。お知り合い、だったんですね」

「うん。学科は違うんだけど、取ってる授業が同じでね。席も近かったから、色々とアドバイスもらってるうちに仲良くなったの」



一足先に到着していた田尻さんと2人で化粧品売り場を回り、時間を潰す。


なぜこの場にグランプリの彼女がいるのか。

さかのぼること、誘われた日の翌日。

食堂に集まって日程を決めていたら、田尻さんが声をかけてきて。「せっかくなら美優紀も行こうよ!」と先輩方が誘い、今に至る。

どうやら同じ学科のお友達だったらしい。



「滝田先輩、オシャレだよね〜。Tシャツはシワ1つないし、靴もピッカピカだし。ほんと憧れる」

「わかります。合宿の時も、ジャージでしたけど洗練されてましたもん。でも、田尻さんも素敵だと思います。コンテストのドレスもすごく似合ってましたし……」

「え! 観てくれてたの?」

「はい。グランプリ、おめでとうございます」
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