聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース
なんだか、高校時代の部活入りたての頃を思い出すな。家族構成やら出身校やら、根掘り葉掘り聞かれたっけ。懐かしい。

勝手なイメージ、キャッキャウフフと笑いながらお茶を飲んでそうな優雅な雰囲気を想像していたが、異性の目が少ないと奔放になるのはどこでも同じなようだ。


回答を続けていたら徐々に人が集まってきたのでお店の中に入った。

店内は木目調を基調としたデザインで、至るところに植物が置いてある。



遠藤(えんどう)さん、いらっしゃい」



すると、奥から濃い緑色のエプロンを着けた男性が出てきて、部長に話しかけた。



岸元(きしもと)さん! こんばんは〜。今日も全身キマってますね〜」

「ふふっ、それはどうもありがとう。今年も来てくれてありがとね」

「いえいえこちらこそ! いつも助かってます〜」



知り合いなのか、両者とも砕けた話し方で、和やかな空気が流れている。

近くにいた先輩にこっそり尋ねてみたら、このレストランのオーナーであり、サークルのOBなのだと。毎年春が来ると歓迎会のために貸し切りにしてくれるのだそう。



「はじめまして。オーナーの岸元です。1年生かな?」

「はいっ。前田といいます。よろしくお願いします」
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