聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース
自分は長風呂したり二度寝したりとルーズなくせにね。

まぁ、私も陽次朗(ようじろう)が門限過ぎても帰ってこなかった時は学校まで探しに行ったから、人のことは言えないのだけども。



「ならいいけど……帰りたい時は門限があるからとか、お兄ちゃんが心配するからとか言って、早退していいからな」

「うん」

「遅くなる時は迎えに来るから。遠慮せず連絡しろよ」

「はーい」



お説教は減ったものの、代わりに過保護モードが発動。

気遣いはありがたいけど、もう少し自分を客観視してほしい。目力つよつよの巨人が暗闇の中で仁王立ちなんて、他の通行人からしたら恐怖でしかない。

お出迎えが嫌なわけじゃないけど、不審者扱いされたら洒落にならないよ。



「あと、なるべく夜は暗い色の服は着るな。薄着も控えろ。念のため防犯ブザーも付けとけ」

「はぁーい。アドバイスありがとうございますぅ」



家に入っても口が止まる気配がなかったので、自室に逃げ込んで強制終了させた。

ふぅ、と溜め息をつき、荷物を床に下ろす。


『薄着を控えろ』ねぇ。多分、「風邪を引くから」じゃなくて、「肌を露出するな」の意味だな。

最近スカートばかり穿いてるし。今日はパンツスタイルだけど、上がオフショルダーの服だから。
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