年下男子は恋愛対象になりますか?
車に戻った私達は、近くにあるコンビニに寄った。

行きと同様に隼人君が買いに行くと言ってくれたけど、飲み物の他にも適当に買いたかったので一緒に入る。

「由夏さん、チョコミントのクッキー売ってますよ」

「どれ?」

まだ食べたことない新商品だったから、悩まず買うことを決める。こんなところで出会えるなんて嬉しい。

「本当に好きですよね。由夏さんに影響されて、俺もお店入ったら探すようになっちゃいましたよ」

「そうなの?隼人君は苦手なのに何かごめん」

「俺が勝手にやってることなんで気にしないで下さい。それに、好きな人の好きな物を探すのって楽しいですし」

隼人君の満面スマイルがここでも炸裂する。

そんなこと、明るい場所でさらっと言わないでよ。また触れたくなっちゃったじゃん。

「……他に買うものある?なければレジに向かうけど」

「飲み物のカップだけ取ってきちゃいますね」

冷凍コーナーからコーヒーとカフェオレ用の氷入りカップを取り、お菓子と一緒に持ってレジまで持って行ってくれた。
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