年下男子は恋愛対象になりますか?
【27】予定外
「隼人君このあと予定あった?家まで送っても大丈夫?」

「ありがとうございます。俺は何も予定ないですけど、家から出ちゃって大丈夫なんですか?約束破っちゃうことになりますけど……」

「うん。お昼買いに行くついでだから。それぐらいなら怒られないでしょ」

隼人君を送るのがメインで、お昼買いに行くのがついでのような気もするけど。

理由がないと断られそうな気がしたので、敢えてそう答えた。

「じゃあ出発するね」

「はい。お願いします」

隼人君がシートベルトを付けたのを確認してから、ゆっくりと車を発車させる。

ルームミラーをチラッと見ると、健太と佑介も車に乗ろうとしているところだった。

すっぴんで隼人君に会うことになったのは、あの2人のせい。しばらく根に持ってやる。

家に戻りたいけど隼人君を待たせるわけにはいかないし。それに、さっきの今で行きにくい。

「あの……、良かったら少しだけでも俺の部屋に寄って行きませんか?」
< 389 / 687 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop