年下男子は恋愛対象になりますか?
「由夏さん、耳が赤くなってますよ?どうしたんですか?」

分かってるくせに、何でいつも言わせたがるかな。

髪を乾かしてる間は後ろを見なくても変じゃないから、このまましばらく乾かしていてほしい。

「ドライヤーのせいで熱くなっちゃいました?もう終わりましたから」

カチッと電源を切る音が聞こえて、部屋の中が静かになった。うるさいのは私の心臓ぐらい。

「……ありがと」

「それと、キスしたかったのなら由夏さんからしてくれれば良かったじゃないですか」

美樹が余計なことを言ったせいでこの話題も掘り返された。後ろから耳元で囁くのもやめてほしい。

もう美樹には何も話さないし、隼人君のバイト先にも絶対行かないんだから!

「意地悪な隼人君は嫌い」

「はは、じゃあ嫌われる前にシャワー浴びてきちゃいますね。今度は由夏さんがドアの前で待っててくれるんですよね?」

抵抗したくて呟いた言葉は笑い飛ばされて、想像していなかったことを言われた。

「え、何で?」

「ホラー映画観たあとですし、1人でいたら思い出しちゃいませんか?」
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