砂浜に描いたうたかたの夢




気を取り直して、ネタ探し再開。2階をぐるりと回り、エスカレーターで1階へ。

父と智がいないかを時折確認しつつ、化粧品売り場や専門店をチェックした。



「一通り見て回ったし、少し休憩しようか」

「そうだね。じゃあ、そこのカフェに寄ってもいい?」

「うん。いいよ」



小腹も空いてきたので、休憩を挟むことに。
イベント広場の近くにあるカフェに入った。



「凪くんは何も頼まなくていいの?」

「大丈夫。そこまでお腹空いてないから」



チーズケーキとココアを注文した私に対して、凪くんは何も買わず。


冷房が効いてて涼しいとはいえども、今は真夏。室内でも熱中症になるって話、よく聞くし。何も飲まなくて平気なのかな……。


チーズケーキとココアを受け取って奥に進み、2人がけの席に座った。



「いただきます」



手を合わせて小さな声で挨拶し、チーズケーキを口に運ぶ。

ん〜! しっとりしてて濃密!
最近はダイエットのために控えてたけど、宿題頑張ってるし、今日くらいはいいよね!
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